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■令和2年9月 定例総務委員会

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県有未利用財産の売却について

皆 川 本会議の代表質問で言ったんですけど、自主財源の確保の問題です。

その答弁の中で、歳入の確保という面で、もちろん徹底的な歳出の削減と新たな歳入の確保というのは大事だという説明の中で、県税の徴収率の向上と未利用地の売却という答えがあったんですけど、今現在、未利用地の売却について具体的にどういう手法でどういうふうに進んでいるのか、ちょっとお聞かせください。

 

資産活用室長 ただいまの県有未利用財産の有効活用についてです。県有未利用財産につきましては、基本的に公用財産でございますので、公共的利用を第一義に考えるということで、従前も進めております。

 しかしながら、昨今、県も地元の市町村も、公共施設の集約化といったものを進める中で、なかなか再利用とならない物件もふえております。そういったものにつきましては、公平性を担保する意味で、一般競争入札により民間への売却を進めていくというような基本姿勢でやっております。

 しかしながら、昨今、不動産市況が都市部を中心に、ちょっと改善の方向が見られたところではございますが、山梨県は、まだ低調な推移が続いているというところで、一般競争入札に付しても不落ではなくて、応札がないというような状況がふえてきている状況にございます。

 今後は、今まで以上に積極的に関係する民間の事業者さん、開発業者さん等々にも積極的に情報発信し、もしくは、市場型サウンディング調査という形で、事業者さんのほうに活用意向を積極的に聞いていくような形をとっていきたいと考えております。

皆 川 国の関東財務局が市に売却したとか、払い下げたという話はよく聞くんだけど、県が具体的な土地をどう売却したかという話は、あまり聞いていない。具体的に最近どういう売却がありましたか。

 

資産活用室長 失礼しました。直近では8月18日に南アルプス市にあります旧免許センター跡地を一般競争入札にかけまして、2億5,000万円余で落札になっております。

 

皆 川 いわゆる自主財源の確保で私どもが主張している法定外税、具体的に言えばミネラルウオーター税ですけど、今まで、山梨県として法定外税というのは具体的にどんな例がありましたか。例えば、森林環境税は、法律で全国的にやっていますよね。前は、県でやったことがあったようですけど、今現在、山梨県としての法定外税というのはありますか。

 

税務課長 今、県独自での法定外税というのはございませんけれども、富士河口湖町が遊漁税というような形で法定外税を持っております。

 

皆 川 それは今言った目的税だね。一般財源になるやつはないですか。

税務課長 そうした一般的な財源としての法定外税は承知していないところでございます。

 

皆 川 非常に難しいところですね。やっぱり、国家権力の中枢であります税収枠を地方に渡すということは、なかなか国のほうも難しいと思うんだよね。特別今回認めるということになっちゃうからね。そうは言っても、やっぱり山梨県としては、どうしても自主財源が欲しいと思うんですよね。そういった意味で、特に自主財源になるミネラルウオーター税については、ぜひ積極的に取っていただける方向で進んでもらいたいと思います。

 そんな中で、9月9日に第4回の検討会があったそうですね。進捗状況はわかりませんけど、産業界に実態を調査するという形になっているんだけど、今後のスケジュール、今後どう進めていくのかについて、わかったら教えてください。

 

税務課長 今、委員からお話がありましたとおり、9月9日に4回目の検討会を開きました。本県の地下水にブランド力があることが確認されまして、こうした地下水のブランド力により製品に付加価値がつけられていることに着目し、これを利用して企業活動を行っている事業者に新たな税負担を求めるという方向性を検討していきましょうという議論がされているところでございます。

 今、この中で、どういった形で具体的に課税をしていけるのかということにつきまして専門家の先生方に御議論いただいています。実際に地下水が汲み出されている、あるいは、製品として含まれている等、いろいろな形で地下水が利用されているわけでございます。そうした中で、地下水が、例えば汲み上げたところからほかの場所に出ていく量がどれぐらいあるのかというようなものにつきましても、今調査を始めているところでございます。

 そうした状況を踏まえて、実際の流通量を見ながら、課税の客体といいますか、どういった行為に税金をかけることができるのかというデータを集めて、その調査が終わり次第、精査をした後、検討会で議論いただくというふうに考えております。まだ調査中ということでございますので、それがまとまり次第、次回の会議を開いていくというふうに考えております。

 

皆 川 スケジュールを聞いたんだけど、できるだけ早く議論を進めていただいて、なるべくこの検討会をできるだけ早く終わらせてもらって、結論を出してもらいたい。そうすると、我々のほうもまた会議を開かなきゃならないのでお願いします。

 

山梨県議会議員 皆川いわお

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