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■令和元年度 6月定例会 教育厚生委員会 (6月21日・24日)

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ジュニアアスリートトータルサポート事業補助金について)

皆 川 課別説明書の教7ページ、競技スポーツ振興費の中のジュニアアスリートトー タルサポート事業補助金についてお伺いしますけど、まず本県のスポーツ競技力 向上のため、現在どのような形で取り組んでいるかお伺いしたいと思います。

 

スポーツ健康課長 現在の取り組みでございますが、国体等の各種大会、本県を代表して出場し上位入賞を目指す各競技団体、それから競技力向上を図るために重点強化しております大学、企業等のチームに対して県スポーツ協会を介しまして補助を行 っているところであります。また、競技水準を高めていくために、中学・高校運動部のほうへ強化指定をし まして、それぞれ小中体連、高体連に対し補助も行っているところでございます。

 

皆 川 今お話の中で、競技団体と言っていましたね。私がちょっと関係している水泳競技なんですけれど、いわゆるスポーツクラブっていうんですか、そういう中から主体的にその子供たちに指導をして、年に何回かジュニア水泳競技大会や、それから学童水泳競技大会などをやるんですよね。そういうことをやることについ て、その競技力を向上させているわけですけれど、いわゆるスポーツ競技団体っていうのは、全てのスポーツに民間の競技団体はあるんですか。

 

スポーツ健康課長 競技団体につきましては、国体競技が41競技で、その41団体ということで、強化をしているチーム、団体につきまして、現在補助をさせていただいている状況でございます。国体の41競技については全てある状況でございます。

 

 

皆 川 今回予算計上しているジュニアアスリートトータルスポーツ事業補助金の具体的に内容を教えてください。

 

スポーツ健康課長 今回のジュニアアスリートトータルサポート事業につきましては、まず1点目が、このジュニア層につきまして、これまでの競技団体の強化以外に、改めて重点強化のために取り組んでいきたいということでございます。12年後の令和13年の招致を目指している次期山梨国体、このときに選手層として活躍が期待できるおおむね20歳代になっている、現在では小学生、中学生という年代になってまいります。そうした選手層につきまして、改めてどのような競技が適しているのかというようなことを発掘するために、子供たちに体験をしていただく等、競技団体にも協力をいただいて、そういった取り組みを していくことについて補助をしていきたい、新たな選手層の発掘ということをまず1つ念頭に置いております。

 それから、指導者の養成ということが課題となっておりますので、国体の監督になるための日本スポーツ協会で公認しているスポーツ指導者の資格取得について助成をすることによって、特に若手指導者の養成ということで、以後選手層を強化していくための資質向上、若手指導者の養成につなげてまいりたいと考えております。

 

皆 川 補助金をどの程度出しているか細かく聞けないんですけれど、水泳の場合、競 技大会をやるんです。その審判、競技を見る競技役員がいるんですけど、それが年々高齢化しだんだん少なくなり困っているんですよ。それで今、ある大学の学生に頼んでついてもらったりしているのですけど、その学生たちだって一日潰すんですから、日当を払わなきゃならない。そういう競技力を向上させるというか、ジュニアを育てるために、本当に細かく気を使ってもらわないと、指導者だけじゃなくて、今言った大会を運営するための運営役員 っていうか、競技役員、物すごく確保が、水泳だけじゃなくて各団体みんな苦しいと思うんだよね。大体みんな高齢者になっているわけだ。かつてやっていた人たちばっかりだからね。

 その辺をどういうふうに補完していくか。それに対してどれだけの補助金を与えるのか。日当だけでも結構高いんだね。そうすると、例えば県水泳連盟の話をしちゃうけど、とても賄えない。大変なんですよ。その辺ちょっと考えてもらいたいと思うんですけど、答えてください。どういう考えか。

 

スポーツ健康課長 今回の案件で、委員からいただいた高齢化しているということの観点だけでお話をさせていただいて大変恐縮でございますが、今回のこの事業につきまして、先ほど申し上げた指導者の養成というところにつきましては、特にやはり「かいじ国体」に選手で活躍いただいていた方々が、引退をなさって今現在指導者を務めている方も多いということでございまして、そういった観点で若手の指導者をつくっていこうということでの養成を考えております。こういった取り組みを通じまして、若返りということも取り組みとして考えさ せていただいているところでございます。

 

皆 川 言っていることはよくわかるんだけど、やはり山梨県の場合、水泳ばかり言っ て申しわけないが、屋内の50メートルプールがない。他県には2つずつあるような県が周りにあるんだけど、にもかかわらず、自慢しちゃいけないけど本県の競技力は非常に高いんですよ。なぜかっていうと、やっぱりジュニアのころからずっとやっているんですよ。いろんなスイミングクラブがあって、そのスイミングクラブがしっかり指導してくれている。

 それと、高体連や中学校の先生たちなど、みんな協力してやっているから、山梨は25メートルしかないけれど、結構競技レベルが高いんです。そういうことを考えて「かいじ国体」に結びつけるなら、さっき言ったように、 補助金をもっとしっかりつけてもらわないと困るよね。細かく幾らだなんて言わないけど、その辺をよく今後考えてもらって、もし次期山梨国体を狙っていたり、そういうことを考えるなら、もっと今言ったように指導者や、競技役員等に補助金を少し出してもらわないと難しいと思うよ。例は水泳だけで申しわけないんだけどね。そういうことで、とにかくジュニアの時代からしっかり育成をしてくことが非 常に大切だということは、よくわかります。私もそう思っています。そんな意味で、今後もしっかり指導者に対する補助などしっかりやっていただくことをお願いいたしまして、終わります。

 

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史跡甲府城跡保存活用計画策定費について

皆 川 教の8ページですけど、埋蔵文化財調査費の中の新規の史跡甲府城跡保存計画 策定費ですか、これにつきまして、どういう手順で策定をしていくのか、まず聞きたいと思います。

 

学術文化財課長 具体的な手順についてですが、まず、検討委員会を学識経験者、地元関係 者、県、甲府市の関係者10人程度で構成しまして、本年度から来年度にかけて、 計6回の委員会を開催して、甲府城跡の保存、活用に関する基本方針などを定めていくという計画でおります。

 

皆 川 検討委員会はお得意なようですけど、この検討委員会の委員は、どうやって選 ぶんですか。

 

教育長 委員の選任でございますけれども、本会議でも答弁させていただきましたが、 史跡につきまして、さまざまな観点から整備する必要がある、考えていく必要があるということでございますので、幅広い分野の方々に入っていただこうと思っているわけでございまして、都市デザインや、造園、こういった整備の御経験がある方、そういったところで今調整をしている段階でございます。また、地元の方にもぜひ入っていただくということで、幅広い観点から御議論いただくような 委員会としていきたいと考えているところでございます。

 

皆 川 なぜ、こんなことを質問するかっていうと、いつも同じメンバーなんだよね。 大体学者を選んでいるのだけども、その学者っていうのは派閥があるか、仲間があるか知らないけれど、どっかの県で委員会やるから、呼んでもらうと。呼んでもらったから、今度呼んでやるというようなことを、どうもやっているようなん だよね。そうすると、メンバーが大体いつも同じようになるんです。今聞くところによると、文化庁のほうがかなり考え方が進んでいるんですね。むしろこっちのほうはおくれている。なぜかっていったら、相変わらずのメンバーだから、古い考え方、それじゃ全然よくならないよ。

 それで、これは保存活用計画だけど、保存のほうにばかり力入れてね、活用のほうは全然力が入ってないことは適当でない。メンバーを工夫する必要がある。やっぱり今教育長が言ったように、新しい考え方も入れなきゃいけないので、学者であればいいとかそういうことじゃなくて、一般って言っちゃおかしいけど、まちづくりなどをやっている人たちとか、幅広く入れないと、やっぱり同じことになっちゃうと思うんですよね。だから、そういう意味では、委員の選考っていうのは本当に大事だと思う。もう既にやっているのか、そこをちょっと聞きたいんだけど。

 

教育長 いえ、まだ調整中でございます。今委員から御指摘ございましたとおり、今回の私どもの委員会そのものは、保存と活用という両方の視点から整備するというものでございます。当然その史跡そのものの価値についての継承ということもございますので、その観点では、専門家というのは必要だと思いますが、まさに活用というところでいきますと、実践的にやられている方、そういったところについても、目配りをしていきたいと思っています。今、委員から御指摘のありますとおり、文化庁の事例等もまたじっくり研究させていただきながら、そこに偏りがないような形で考えていきたいと思っていま す。

 

皆 川 今いい答えをしていただきました。本当に心配しているのは、そういうことで あって、今の教育長の考え方であれば大丈夫な感じがしますけれど、こういう問題は大事ですから、相も変わらないメンバーで、相も変わらないことをやったってしようがないんだから、やっぱり新しい風を入れて。そして今言ったように、こっちの考え方より文化庁はかなり進んでいますよ。しっかり勉強してもらいたいと思います。

 

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身体障害者手帳の様式の変更に関することについて(意見)

皆 川  私は継続にすべきだと思うんですよね。なぜかっていいますと、身体障害者手 帳の様式をプライバシーと利便性に配慮したものとするためには、障害者当事者だけではなくて、サービスを提供する事業者などの意見を伺いながら、慎重に対応する必要があると考えます。まだまだしっかり議論する必要がありますので、継続審査とすることを求めます。

 

山梨県議会議員 皆川いわお

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